電力供給の課題
電力供給の課題
小さなケースに収める
周囲温度に近い温度を保つ
正確な給電
Overcoming wave-front aberrations in search of deep space discoveries
深宇宙探査における波面収差の克服
Microgate社は1989年にイタリアのボルツァーノで設立され、地上最大の望遠鏡設備であるELT(超大型望遠鏡)向けにリニアモータを駆動する制御システムを設計しています。ELTは深宇宙探査に用いられるので、高解像度の画像を撮影するために、数兆マイル彼方から届く微弱な光を捉える、自動化された高度に精密な光学システムが必要です。波面収差と呼ばれる大気によるゆらぎで光源が劣化して画像が歪むため、この収差を再調整して取り除くための精密な処理が求められます。
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Enabling deep space exploration with colossal telescopes LISTEN NOWsolution-statement
補償光学システムに欠かせない、放熱性能に優れた高電力密度電源モジュール
Microgate社は、波面収差の複雑な課題を克服できる革新的な補償光学技術を開発しました。このシステムは、捉えた光を反射する主鏡と、その光を物理的に変形させていわゆる「平らな」波面を復元する副鏡、アダプティブミラーで構成されています。ミラーを変形させて入射する波面を操作するためには、高精度の非接触リニアモータを使用します。これらのモータは、大気のゆらぎによる歪みを補正し、画質を向上させます。
Vicor advantages
Vicor の特長
高電力密度
軽量
温度制御に有利
高電力密度のモジュールにより、電圧が正確に調整でき、温度制御に有利なソリューションを実現
ELT(超大型望遠鏡) のアダプティブミラーは、直径2.4メートル、厚さ約1.9ミリメートルで、特殊ガラスが使われています。リニアモータは、高精度の電流駆動回路と、一連の、同じ位置に置いた永久磁石によって駆動されます。これらの部品はミラーの背面に取り付けられ、ガラスを変形するための力を作り出します。アダプティブミラーの表面全体には5,316個のモータが約30ミリメートルの間隔(軸間距離)で配置されており、この操作が行われます。
補償光学システムにおいて高精度な操作と温度制御は極めて重要であり、局所的な大気のゆらぎを防ぐために、露出したすべての表面の温度を周囲温度に近い状態に保つ必要があります。
Microgate社は、このアダプティブミラーのリニアモーターへの電力供給にVicorのDC-DCコンバータ電源モジュールDCM3623シリーズを採用しました。電源システムの基板は、ガス冷却式コールドプレートの裏側に取り付けられており、各モジュールは最大36のモータに電力を供給できるので、複雑な配線は不要です。
電力供給ネットワーク(PDN)
Microgate社は、二次ミラーを変形させるための電力供給ネットワークに、VicorのDCM3623を採用しています。高精度の電流駆動回路と、一連の同じ位置に置いた永久磁石によりボイスコイルモータを駆動して、ミラーを変形するための力を作り出します。アダプティブミラーの表面全体は、5,316個のモータで操作されます。VicorのDC-DCコンバータDCM3623は1つのモジュールで最大36のモータチャネルに電力を供給ができます。