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IPライセンス

変化に強く、拡張性のある サプライチェーンを実現

OEM・ハイパースケーラー向けVicorの特許ライセンス

Vicorのライセンス制度

Vicorのライセンス制度を利用すれば、OEM企業やハイパースケーラーは、Vicorが先駆けて開発・特許を取得した電源システム技術を複数のサプライヤーから調達できるようになります。このライセンス制度は、2021年に大手OEM企業が、サプライヤーから供給されたVicorのNBM関連特許を侵害するモジュールにより、輸入禁止措置を受けるリスクに直面したことを契機に始まりました。このOEM企業は自主的にライセンスを取得し、ライセンス対象製品を複数のサプライヤーから調達することができるようになり、需要の拡大にも対応できる環境を確保しました。そしてコンピューティングシステムで使用する各NBMモジュールについてロイヤリティを支払うことで、特許侵害のリスクを回避しました。その数年後、このOEM企業はさらに費用対効果の高い「包括ライセンス(all-inclusive license)」を取得しました。このライセンスは、Vicorが保有する特許のいずれかによって保護されるコンピューティングシステムをカバーするもので、ライセンス期間中に同社が想定するライセンス対象技術の使用規模に基づいてロイヤリティが設定されます。

早期ライセンス取得企業から主要なライセンス取得企業まで

2025年から2026年にかけて、主要なOEM企業やハイパースケーラーの間で、新たにライセンスを取得する企業が増えています。ライセンス取得の動きが活発化した背景には、特許を侵害するNBMを対象とした2件の米国国際貿易委員会(ITC)調査があります。まず、ITC調査第337-TA-1370号では排除命令が発出され、特許を侵害するコンピューティングシステムは、米国税関・国境警備局(CBP)による輸入禁止措置の対象となりました。もう1つのITC調査第337-TA-1484号は現在も進行中で、2027年1月には証拠審理(Evidentiary Hearing)が予定されています。電源モジュールメーカーや受託製造業者(EMS)によるVPD特許侵害を申し立てる3件目のITC調査が申請された後、2026年9月に、Vicorの垂直電力給電(Vertical Power Delivery:VPD)関連の特許を対象とするライセンス契約が締結されました。VPDは高性能GPU、TPU、WSE、DPUを実現する技術であるため、OEM企業やハイパースケーラーはライセンス取得が必要です。このライセンスは、低いロイヤリティ料率で先行して取得することができます。一方、VPDの特許侵害に関するITC調査が進み、排除命令に至った場合には、より高いロイヤリティ料率が適用されます。

信頼性と拡張性を備えたエコシステム

特許を侵害している電源モジュールメーカーは、NBMやVPD製品を含む模倣製品の実態を外部から見えにくくし、特許侵害の証拠を確認しにくくしています。こうした模倣製品は特許侵害が確認され、サプライチェーンの混乱を引き起こしています。顧客への補償など、金銭的な対応だけでは、こうした問題の解決にはなりません。信頼性の高いサプライチェーンを構築するには、ライセンスなしに特許技術を使用することは認められません。 Vicorのライセンス制度は、社内チームと外部の法律顧問によって構築されています。外部の法律顧問には、Vicorの知的財産(IP)を保護に協力する4つの法律事務所が含まれます。 Vicorの利用可能なライセンスについては、respectIP@vicorpower.com までご連絡ください。

VicorのIPライセンスのロイヤリティ料率の段階的な上昇を示す図

Vicorのライセンス方針では、早期にライセンスを取得する企業に有利なロイヤリティ料率を設定しています。ライセンス取得を先送りするOEM・ハイパースケーラーには、より高いロイヤリティ料率が適用されます。このロイヤリティ料率は、Vicorによる権利行使の各段階に応じて、ロイヤリティ・エスカレーター(Royalty Escalator:RE)係数に直接比例して上昇します。同係数は1倍から始まり、米国税関・国境警備局 (CBP) による排除命令の執行時には7倍近くに達します。

Vicor のライセンスとサプライチェーンを示す図

これまでに完了したITC調査と同様、排除命令が発出された場合、ライセンスを取得していないOEM・ハイパースケーラー向けの、特許を侵害するコンピューティングシステムは、米国への輸入差止め措置の対象となります。ライセンスを取得しているOEM・ハイパースケーラーが、排除命令による影響を受けることはありません。

Vicorの技術について詳しく

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